金鳥山ゼロ磁場ツアー体験記 第4話|ゼロ磁場で叫ぶ。
神社で参拝を終え、いくつもの磐座(いわくら)に触れながら進んでいく道。
少しずつ山は深くなり、空気もどこか神聖で研ぎ澄まされていくような感覚がありました。
そしていよいよ、このツアーのクライマックスとも言える場所へ——
「ゼロ磁場」に向かいます。



“ゼロ”ってどういうこと?
ゼロ磁場と聞くと、「エネルギーがゼロなんだろうか?」という印象を持つかもしれません。
でも、とらちゃんが教えてくれたのは、
「プラスのエネルギー⊕」と「マイナスのエネルギー⊖」が溢れんばかりにあり拮抗し合う場所。それだけエネルギーが大きな場所。
つまり、
“とてつもないバランスの上にある、特別なエネルギー状態”ということでしょうか。
ゼロ磁場を形作っているのは、白くてざらざらした、不思議な形の岩。

ポロポロと表面が剥がれるようなその岩は、日々少しずつ小さくなっているんだとか。

この日は、珍しく団体の方が何組か訪れていて、
普段は貸し切り状態のこの場所がにぎやかだったのも、何かの巡り合わせだったのかもしれません。
“叫ぶ”という行為——外側から内側へ、そしてまた外側へ
ゼロ磁場でのお昼ごはんは、朝岡本駅で受け取ったお弁当。
こんな場所でランチをするなんて。
あらためてすごい場所でランチしてたんだなぁ、と思います。
お弁当は品数豊富でとても美味しくて、ゆきさんと一緒に、味わいながらいただきました。

お弁当を食べ終えたあと、とらちゃんにダウジングの器具のようなものを使わせてもらいました。
何もしていないのに、くるくると回り出す器具。
特にとらちゃんが持ったときの回転の速さと力強さは圧巻で、
思わず「ほんとに人間パワースポットだ…」と納得。
そのあとは、とらちゃんがゼロ磁場の中でもいちばんエネルギーが強い場所で祝詞?を唱えてくれました。
言葉の意味はすべては分からなかったけれど、
その声の響きが、山の空気に吸い込まれて、胸の奥にしみていくような感覚がありました。
そして、その場所に立って叫ぶように私たちに言うのです。
「ここでは、ぜひ“叫んで”ください。
これまで外から受け取ってきた体感とバランスをとるように、
今度は自分の内側から出していく時間です。」
まずは、ゆきさんが挑戦。

ゼロ磁場のいちばん高い場所の岩の上に立って
しばらく景色をかみしめるようにしたあと、
「全部はひとつだった」
「ありがとう」
と言葉を絞り出すように放っていたのが印象的でした。

その声が、ごくあたたかくピュアに聞こえて、
私も胸が熱くなりました。
「めっちゃ怖いけど、大丈夫!」
そして、私の番。

その岩の上に登った瞬間、私は自分でも驚くほど足がすくんでしまって、立てなかった。
別に高所恐怖症というわけではないはずなのに、
足元の不安定さと、場の空気の強さに、座り込むしかありませんでした。
でも、とらちゃんの「大丈夫」というまなざしに背中を押されて、
なんとか立ち上がる。
震える足で、必死に立って、何を叫べばいいかもわからなかったけど、
その瞬間に湧いてきた言葉を——
「めっちゃ怖いけど、大丈夫!」
思い切り、声に出して叫びました。

その声が、山に、空に、そして私自身に、ちゃんと届いたような気がしました。
神戸の町も、山も、海も見えるその景色の中で、
「ああ、全部あるんだ」って、身体の中がスーッと軽くなる感覚。
そこから降りたあとは、思わず涙が込み上げてきて。
泣きはしなかったけど、「あの感覚は、忘れちゃいけない」って、強く思ったし、今もそう思っています。
自分の声で、自分に触れる
とらちゃんが言っていたのは、
「この感覚を持って日々を生きていく人は、みんな成功していく」
ということ。
それは「ビジネスで成功する」みたいな意味じゃなくて、
“自分にとっての本当の豊かさ”とか、“魂の方向性に沿って生きる”っていうことなのかもしれない。
まだ数日しか経っていないけど、
このときの感覚は、今も私の中にちゃんと残っています。
次回は、ゼロ磁場からの下山と、ツアーを終えたあとの余韻について。
岩と木と氣と、自分自身と——繋がりながら歩いた、帰り道のことを綴ります。


